森田の映画記録

観た映画を記録していきます。

14 なんちゃって家族 / ローソン・マーシャル・サーバー

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万引き家族を観た後はこれを観ないといけないという天啓がツイッターで降りてきたので・・・。マジで仕事おわってないまま普通に楽しんで観てしまったので今から仕事をします(死の顔)。

 

ダメ人間の寄り集まりが家族を作ってなんとなく上手いことやる系映画。2013年。なんか2010年代はこういうのいっぱいあるねえ。ファインディング・ドリーとか。(どうでもいいけど2010年代のお洒落な言い方ないの? テン年代ってゼロ年代からの流れっぽくてぱんださんようちえんって感じしない? 大丈夫? 使ってもいいのかな?)

 

万引き家族との対比・・・をしていいのか分からないんだけど、まあものすごい設定が似ている。途中で息子役が下半身に怪我をして入院になるのとか(でもこっちはおバカコメディなので、当然、下半身といえばまあそのタイプの下半身。クモに噛まれる)。あと、「病院ならケアしてもらえるだろうからあいつ置いて逃げよう!」って父親が考えるところとか。ははは。

あれ? 待てよ、メンバーにセックスはしないタイプの水商売の女性がいるっていうのもそうだし、家出をしてるのがすごい可愛い女の子っていうのもそうだな・・・。父親がクズっていうのも、息子が父親の言うことを素直に聞く優しい子だというのも符合している。息子による父殺しがなかったのでハッピーエンドになった。

 

「偽家族モノ」の典型みたいなのがあるのかなあ。「その後も家族としてやっていけそうな女性」のギリギリラインが「致し方ない事情によって家出をした女性」と「そういう女性がのっぴきならなくなって水商売を始める」っていうことなのかな。水商売の女性に母性が溢れているっていうのも同じだな。。。

 

ところで、万引き家族が「偽の家族もの」として新しいなと思ったのは、こういう「偽の家族もの」って、ワンフォーオール、オールフォーワンって感じで、みんながみんなのために協調することによって、「家族よりも家族らしい」関係を作り出すところにミソがあると思うんだけど、万引き家族ってあんまりそういうのしないんだよね。そこが不思議だなあと思った。いやなんちゃって家族の話してないね。

 

メキシコの描き方が鼻につくかなあ。メキシコってなんかこう、まあそりゃ実際に治安が悪かったとしても、ああもなんかこう、「悪い場所」みたいな描かれ方でいいのかねえ。実在の場所でああいうのやるのってどういう受け止められ方してるんだろう。ああいう映画によって「メキシコとアメリカの国境に壁を作る」みたいな発言が出てきてしまったんじゃないの??(っていう反省から作られたのがリメンバーミーなのでは? まあでもリメンバーミーは「家族のためなら子供に自我などいらない」みたいなメッセージがあるなと思ってあんまり好きじゃない)

 

まあなんだかアメリカっぽい笑いがいっぱいで面白かった。21ジャンプストリート的な映画かな!!