4 ボス・ベイビー/トム・マクグラス
衝撃的にダメな感じの映画だった。コウノトリ大作戦が大好きだから、絶対そういう系じゃん！ と思って観にいったんだけど。
主人公は7歳の男の子。ママとパパにめちゃめちゃ愛されて幸せ。で、ある日、弟がやってきて、男の子は一気に「のけもの」になってしまう。っていうのが導入。
まずね、筋の「ここが見せ場」みたいなのがありすぎて、大まかなあらすじを説明するのがすごい難しい。だれちゃう。何がしたい、どうする、みたいなのがはっきりしてない。この映画はどこに向かうんだろう？ となって、眠くなる。
あと、観ながら、だれの目線で見ればいいのか分からない。親の視点ではないし、かといって子供の視線なのかと思いきや、7歳の主人公に親が求めているのは「お前が我慢すればこの家族はうまくいくんだから我慢しろ」っていうことなんだよね。こんなことを7歳の子供に要求して、それで「弟が可愛いから我慢できるよ」って言わせて、何が楽しいのやら。7歳児が親を独り占めしたいことの何がいけないのか理解に苦しむ。これは主人公が何か頑張ることじゃなくて、親が頑張るべきことでしかない。
正直、赤ちゃんがめちゃめちゃ可愛いというその一点で最後まで見られる感じだったな。ギャグ要素も振りきれてなくて、イマイチ。唯一「ワシも戸惑うことはあるよ サマータイムとか」は笑った。
果たして「愛してもらえない恐怖」「見捨てられる恐怖」に対してアンサーを出していたのだろうか。私には「育て直せたら今度はうまくやります」とか「子供が赤ちゃんの可愛さに気づいてくれるのを待つだけ、子供の話を聞く気はありません」っていうメッセージばっかりがジャンジャン発せられているように思えた。こんなの子供に見せたくないよ〜。
原作の絵本はこういう流れ
兄出てきてないな。原型を特に留めていなかったな。Baby Corp.とか出てきてないし
